Cordero
ウマイ、ウマすぎる!アサード、そして、これぞコルデーロ

2011.2.7 / Argentina (Ushaia) 本日 自転車0km走行 : Total 25928km走行
天気:曇
朝飯→パン 昼飯→ビーフシチュー 夕飯→アサード / 宿→上野山荘12日目

(English)
 Today we do Asado which was BBQ.



(Español)
 Hoy hacemos Asado que era Barbacoa.
 上野山荘のキッチン奥の裏庭に、アサード(BBQ)用の肉焼き台がある。明日、5人がごっそり南極ツアーに行ってしまうこともあり、今晩、皆でアサードパーティをしようということになりまして。夕刻6時に宿に集合して、みんなで肉の買出し。

 ルミさんから「パタゴニアに来たら、コルデーロよ」と言われ、今日のアサードのメインはコルデーロ(子羊)肉。スーパーLAの肉コーナーに行き、ズラッと並んでいる肉ケースの奥に肉切り包丁を構えているオジさんに「コルデーロ1kg!」とオーダー。そうそう・・・BBQ用の肉って、どんだけの量用意すればいいのか分かりづらいんですよねぇ・・・大抵買いすぎて余らせちゃう。ま、今日のアサードは11人でやるので、一人300gくらい食べれば腹いっぱいになるだろうと予想し、さらに、アサード用の牛肉を1.5kgとチョリソー&モルシージャも購入し、あわせて3kg強の肉をショッピングカートへ。

 さらに、野菜とアラ塩と炭を持って、レジへ。全部でちょうど200ペソ。一人あたりで割ると20ペソ。

 さて、宿に戻ると、もう19時半。すぐにアサード準備開始。火を起こす班と、野菜切り班に別れ、動き出す11人。火起こし班のオイラたち、新聞紙でエントツを作り、その周りに炭を配置。着火剤としてホワイトベンゼンを垂らし、点火。ボワッと炎が上がり、燃え始める。そのまま火がつくかと思いきや、ベンゼンパワーが消えると、火が微妙に。今一度、木を足し、ホワイトベンゼンを垂らし、再着火。今度は、なんとか炭に火がうつってきた。ダンボールで作ったうちわで扇ぎ、火種を作る。なんとか、いい感じに火を起こせたので、網を引き、肉をのせる。アサード奉行のアサドール、火を起こすのが重要な仕事かと思いきや、ホントの仕事はこれから。肉に火が当たらないように、炭火の火力を調整するという繊細な作業が待っているのだ。網で肉を焼いていると、肉の脂が滴り落ちる。その油で、炭火が炎をあげるんだけど、この炎が肉を焦がしてしまうのだ。火を当てず、遠赤外で、じっくり焼くのが美味しいアサードの極意。火を直接当てるのは厳禁なんです。

 表面がいい色に変わっていく肉。後で投入したチョリソー&モルシージャが、おいしそうな肉汁を噴く。チョリソーとモルシージャはもう食べごろかも・・・皿にとって、切り分けられたチョリソーを早速ひとかけらパクリ。う・・・うまい!お腹がメッチャへっていたのもあり、幸せな味が口いっぱいに広がる。そして、モルシージャ。クリーミーな味がたまらない。赤ワインを飲みながらモルシージャをつまんでいた、ヒサシくん「これ、やばいっすわ。ハマリますねぇ」とモルシージャを絶賛。

 肉と野菜とビール&ワインが並び、宴がはじまる。あっという間になくなってしまったチョリソーとモルシージャの盛ってあった皿。焼きあがったコルデーロをそのお皿にとり、切り分ける。一切れ食べたコルデーロの美味いこと美味いこと。これが、コルデーロか!と感激するウマさ。コクランで食べさせてもらい、まぁ、こんなもんかと思ってしまったコルデーロは、残り物でしたから・・・美味しい部位のコルデーロの味はヤバかった。羊臭さはまったくなく、絶妙な柔らかさの肉は、噛めば噛むほど濃厚な肉汁で口が満たされる。いやはや、食べ物に関しては、残り物には福はない。ウマイところを貪欲にがっつくべし。

 コルデーロを堪能した後、ようやく焼きあがった牛肉を切り分ける。ちょいと下味でつけすぎたアラ塩も、野菜と一緒に食べ、ビールを飲んでいるとちょうどいい味具合に。そして、足りないかも、と思っていた肉も、ほどよい量加減となった。足りないこともなく、余ることもなく。300g食べたら、結構お腹がふくれ、満腹感で満たされる。

 いやぁ、やっぱり炭火で焼く肉は違いますわ。メチャメチャ、ウマイ。そして、自分達で焼くアサードは楽しい。

 22時過ぎに、日が暮れはじめ、次第に暗くなっていく。日が暮れると一気に気温が下がるウシュアイアの夜ですが、ジワジワと赤くくすぶる炭火がいつまでもオイラ達を暖かく包んでくれたのでした。