太鼓達人への道
世界パーカッション修行の旅

せっかく世界を一周するのだから、世界各国の打楽器をマスターして帰国するぞぅ!
ドラム歴十ン年のおいらは、そう決心して旅たったのでした。


[ジャンベ音楽について]

 セネガル音楽を語る前に、まず、オイラがセネガルに来た本目的である、ジャンベについて。ジャンベは西アフリカ全般で叩かれている打楽器。深胴の片面太鼓だ。叩き方によって主に3色の音色を出すことができる、世界一カッコイイ楽器。セネガルでも存分にジャンベが聴けるが、実は、本場はセネガルではない。本場は、ギニア、コートジボワール、ブルキナファソや、マリ。その中でも、ジャンベを広く世界に広めたのは、ギニア共和国だ。

 ギニア共和国は1558年アフリカ大陸がヨーロッパ諸国の植民地だった頃、アフリカのどこの国よりも早く独立。独立後のギニアは、宗主国からの協力を一切絶って自分たちで国づくりを進めていくことになり・・・ここでとられた政策が、ギニアの音楽文化を海外との架け橋にしようという政策だったのです。国から派遣されたスカウトマンが、ギニア中を走り回り、村々の名人やこれから名人になる素質のある子供たちを集め、厳しい指導のもと、優れた音楽家たちを育てていったとのこと。<国立バレエ団>や<バレエアフリカン>といった伝統音楽をベースにしたグループ、そして<ベンベヤジャズ>といった西洋の音楽・楽器をベースにギニアのグルーブを盛り込んだバンドなど、世界に通用する音楽を作れるバレエ団、グループを生み出していったらしいのです。

 今は、そのギニアの政策に倣って、音楽を国をあげてバックアップしているセネガルやマリが音楽大国として名をはせてきてますが、もともと、ギニアが西アフリカにおける音楽大国的な存在だったようなのです、ハイ。

 ジャンベが世界的に広まったのも、国立バレエ団バレエジョリバに所属していたママディケイタが、映画「ジェンベフォラ」で強烈な演奏を披露したから。これが、世界中で公開されたことにより、瞬く間にジェンベが世界中で広がることになったようです。


[Senegal音楽について]

 セネガルは、昔ながらの伝統音楽が色濃く残っていながらも、世界的に有名なユッス・ンドゥールなど、数々の現代音楽アーティストも輩出している。アフリカの中で、最高に興味深い音楽シーンをもつ国の一つ。

 と、まず、セネガルの伝統音楽について。セネガルには、コラやバラフォンといった伝統楽器を使って音楽を奏でる、グリオと呼ばれる、音楽を通して人々を助ける職業音楽人がいる。こういった人たちの演奏にもちろん欠かせないのが打楽器によるリズム伴奏なのだが、セネガルでは、実はジャンベはメイン楽器ではない。セネガルではサバールや、タマ(トーキングドラム)と呼ばれる打楽器が主に使われている。そんなサバールで伝説となっている名人がセネガルにはいる。「太鼓の神様」とも評される、ドゥドゥ・ニジャエ・ローズだ。この人の叩くビートはホントすごい。確かに、神のビートだわ。

 さてさて、そんな伝統音楽がメインだったセネガルの音楽シーンが大きく変わるのが、70年代。その頃流行っていたキューバのルンバや、ハイチのコンパ、コンゴのスークース、西欧のロックなどの音楽を、これまでのセネガル伝統音楽にミックスさせて、<ンバラ>と呼ばれる音楽に発展していったらしい。これが、現在、セネガルでもっとも聴かれているポピュラーミュージックとなっている。この<ンバラ>ミュージックを世界に知らしめたのが、あのユッス・ンドゥール。元ジェネシスのピーター・ガブリエルに見出され、ピーガブのワールドツアーに同行して、ユッス・ンドゥールは世界的に知られることになる。その後のユッス・ンドゥールの活躍により、ンバラミュージック、ひいては、西アフリカのアフリカンポップス音楽が、世界に広がっていくことになったのだ。

 
[そしてお隣の国Maliの音楽について]

 今や、セネガル以上に、音楽の宝庫として世界に知られるようになったのは、セネガルのお隣の国、マリ共和国。コラやバラフォンに関して、世界的に名を知られているアーティストは、実はマリ出身やが多いのです。さらに、アフリカンポップスの分野でも、今やセネガルよりも、粋のいいアーティストを輩出している。そんなマリには、セネガルの後に行く気満々だったのだが、クーデターが勃発して、渡航危険状態となり、訪問を断念・・・でも、騒ぎがおさまったら絶対行ってやる。


[奴隷という悲しい歴史が世界に広めた西アフリカのリズム音楽]

 キューバ音楽もブラジル音楽も歴史を調べてみると、<ヨルバ>というキーワードにひっかかる。ヨルバとは、ナイジェリアやベナンに多く住んでいるヨルバ族のことだ。彼らが植民地時代に、奴隷としてカリブや南米に連れて行かれて、そこで、キューバのルンバや、ブラジルのブロコ・アフロという音楽を生み出していったのだ。つまり、キューバ音楽も、ブラジル音楽も、もともとのルーツは、西アフリカのリズム音楽だ、ということなのだ。

 ちなみに、キューバ音楽と西アフリカの関係は、単に、西アフリカのリズム音楽がキューバに伝わり、サルサやルンバを生み出したというだけでは終わらなかった。その後さらに面白い展開を迎えるのだ。キューバ革命の立役者のあのチェ・ゲバラ。彼はキューバ革命を成功させた後、さらに独立活動を支援すべく、アフリカの地へ渡る。旧ザイール(現コンゴ)にキューバの兵士とともに入ったのだ。で、このとき、人と一緒に、キューバのルンバが、コンゴに伝えられることになる(こちらは、サロンミュージックの方のルンバ。あ〜、この同じ名称をもつルンバ、紛らわしい)。このルンバが、コンゴでこれまた独自発展して、スークース、日本ではリンガラ音楽と呼ばれる音楽を作り出していく。そして、このリンガラ音楽は、西アフリカ全体に広がり、ここセネガルにも影響を与え、ンバラを生み出すことになる。

 音楽は繋がっている。面白い。




【セネガルで見たパフォーマンス I】
Rhythm Heaven in YOFF, Dakar

セネガル、リズムがめっちゃ面白い。そして、街に普通にリズムが溢れているのがいい。このセネガルの街ダカールのYOFFは、オイラが求めていたリズムの国のイメージに相当近かった。毎日どこかで太鼓が鳴っている。ああ、そうそう、こういうところを訪れたかったんですよ、オイラの旅は・・・


【セネガルで見たパフォーマンス II】
Rhythm Heaven in Kafountine, Casamanse

カザマンス地方の小さな海岸村カフォンティン、ここも、音楽好きにはパラダイスだった。毎日、村のいたるところから音楽が聴こえてくる。しかもその音楽は、自然発生的に奏でられているのが、これまた素敵で。生活と音楽が一体化しているのだ。そんなカフォンティンは、まさに、オイラの理想郷。ええ、ここ、世界で一番大好きな村です、ハイ。


【セネガルで見たパフォーマンス III】
Live House Music in Kafountine, Casamanse

ホールに入ってきて叩き始めるジャンベをもった演者たち。ここからライブハウスの雰囲気が一変した。DJ音楽では、軽いステップ程度で踊っていた人たちが、ジャンベに合わせて、めっちゃ激しいダンスを繰り広げだしたのだ。おほほほ、これは見もの。ジャンベ演奏も凄いけど、ダンスも凄い。


【セネガルで見たパフォーマンス IV】
Girls with Djembe in Kafountine, Casamanse

陽気に踊るのは、アニィと、ハディと、ラマという三人の女の子。「ワタシも叩けるのよ」というハディにジャンベを渡したら、上手くはないんだけど、味のあるリズムを叩き始めた。うむむ、女の子がジャンベを叩く姿がめっちゃかわいいな・・・で、そんなハディのリズムに合わせて、そのまま踊り続けるアニィとラマ。そんな三人娘による素敵な空間をご堪能ください。


【セネガルで見たパフォーマンス V】
Good Djembe Players in Kafountine, Casamanse

若い青年二人が、ジャンベとチュンを叩いて合奏していた。二人の演奏の周りには、子供たちが集まってきて、踊りまくっている。思わず見惚れてしまうオイラ。それにしても、この二人、若いのに超絶プレイ。特に、三色の帽子をかぶっている青年は、めっちゃ上手い。う〜ん、セネガル人はこれくらいのプレイが当たり前なんスかね?だとすると、ジャンベフォラへの道は、まだまだ、まだまだ、まだまだ、先が長いってことになるんですけど・・・


【セネガルで見たパフォーマンス VI】
Secret of Senegal Rhythm in Kafountine, Casamanse

小さい頃には、音がするものであれば、全てがリズム楽器にして遊んじゃう。暇があるので、それで延々と戯れている子供たち。そりゃねぇ、自然とリズム感が鍛えられるってもんですよ。うん、これが、セネガルリズムの秘密なんですな、きっと。


【セネガルで見たパフォーマンス VII】
Celebration with Djembe in Kafountine, Casamanse

ジャンベの音色に合わせて、祝い事の正装に身を包んだ女の人たちが、踊っている。彼女たちが、手に持つ拍子木みたいなものを鳴らし打つ。リズムと踊りと熱気。空間がアフリカになっちゃっていた。これぞアフリカ、西アフリカ。


【セネガルで見たパフォーマンス VIII】
Dancing Girls in YOFF, Dakar

中にいるのは女の子ばかり。しかも、綺麗な衣装に身を包んだ女の子ばかり。そして、演奏されるサバールの前で、そんな衣装で踊りまくる女の子の姿が。これはまさに女祭り。入れ替わり立ち代り、素敵なダンスを披露してくれる女の子たち。見ている方としては、息つく暇がない。だって、どの女の子たちも、魅惑のダンスを踊ってくれるんだもん。それにしても、サバールダンスを踊る若いセネガルの女の子たちの姿は素敵すぎる。オイラは、このダンス姿に惚れました。今まで世界各地でいろんなダンスを見てきたけど、このセネガルで踊られるダンスが一番好き。とにかくワイルドで。踊っている人だけでなく、見ているこちらも、思わず体が共鳴して動いちゃうっていうこの躍動感が、たまらない。


【セネガルで見たパフォーマンス IX】
Rhythm Heaven in Toubab Dialao

テゥバブジャラゥも、素晴らしい太鼓とダンスを毎日見たり聴けたりできる、最高な場所だった。いつも、どこからともなく、太鼓の音が聴こえ、いつも誰かが素敵に踊っている。夕刻のビーチで、溢れるように繰り広げられる太鼓の音と、躍動的なダンス・・・ああ、このセネガルの風景は、オイラの理想郷と一致する。


【おまけ】
Saint-Louis Jazz Festival

サンルイに沈没しちゃったのは、ここで開催されていたジャズフェスにハマッちゃったから。このジャズフェス、さすがセネガルで開催されているだけあって、ただのジャズじゃない。民族楽器が多彩に取り入れられた数々のステージは、そりゃもう、楽しゅうございました。

※YouTubeリンクは、チャリ旅映像なんですが・・・クリックしたら、ジャズフェスの映像シーンに飛ぶように頭あわせをしてあります。


【Senegalのお勧め音楽CD/サバール】
Djabote
Doudou Ndiaya Rose

セネガルにおける<太鼓の神様>ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ。この人の叩くビートは、ホント凄い。とにかく、このアルバムを聞いてみそ。そして、ビートの海に飲まれてみそ。

【Senegalのお勧め音楽CD/ンバラ?】
The Best of Youssou N'Dour
Youssou N'Dour

今や、セネガルの大統領候補に推されるほどのスーパースター。もはやンバラというジャンルでは語ることができない、セネガルが生んだ世界的アーティスト、ユッス・ンドゥール。実は、苦手だったんですよねぇ、オイラ。ワールドミュージックと言えばこの人、みたいな扱いをされていたユッスンがどうしても受け付けなくて。が、それは聞かず嫌いでした、ごめんなさい、ユッスン。ベスト版で聞いちゃったけど、<SET>とか、オイラの好みどまんなか。相変わらず、緩〜い感じのワールドミュージックなユッスンはイマイチなんですが、アップテンポンバラのユッスンは、超カッコよかった。今更ながら、好きになっちゃったよぉ、ユッス・ンドゥール。

【Senegalのお勧め音楽/ンバラ】
アルバム名不明
Pape Diouf

ダカールに行けば、街はンバラ音楽で溢れている。この音楽、超カッコイイ!CD欲しい、と思ってCD屋に入るのだが、アーティスト名が分からない。そんな時は、この人の名前を出しましょう。外しません。おそらくセネガルでは誰もが知っている有名アーティスト。外しません。

【Senegalのお勧め音楽CD/ンバラ】
Solution
Abou Thioubalo

ダカールに到着して、最初に聞いたンバラが、この人の曲だった。いっぺんで心を捉まれた。超カッコイイじゃん、セネガルには、こんな素敵な音楽が溢れてんのか!!!と、これから始まるセネガル旅の期待を一気に上げてくれた。そんな曲が詰まっているアブ・チュバロのアルバム、超お勧めです。彼の歌もいいんだけど、リズムを奏でるサバールとタマの大暴れなアンサンブル演奏が、腰が抜けるほどカッコイイ。

【Senegalのお勧め音楽CD/ンバラ】
Facon
Titi

落ち着いた楽曲が続くティティのアルバム。こういうミドルテンポなンバラもいいですよ。彼女、歌声もすごくいいし、セネガルの女性アーティストで何か聴きたいって方に、お勧め。

【Senegalのお勧め音楽CD/ンバラ】
Mayombe
Omar Pene

ユッス・ンドゥールと同列のンバラの大御所らしい、オマール・ペネ。イマイチピントこなかったんだけど、このアルバムはよかった。5曲目の曲がドストライク。



【ジャンベ音楽お勧めCD/Guinea】
Mandeng Djara
Mamady Keita

ジャンベと言えば、この人。世界中のジャンベ叩き全員が、おそらくこの人だけは絶対知っている。そんなジャンベの英雄ママディ・ケイタ、たくさんジャンベアルバムを出してます。まぁ、どれを聴いても外れないでしょう。オイラはとりあえず、これを聴いてます。オイラのiPodに入っているワールドミュージックの中で、一番ヘビーローテーションなアルバムが、これ。

【ジャンベ音楽お勧めCD/Cote d'ivoire】
Adama Drame: Live
Adama Drame

ママディ・ケイタを聴いて、もっとジャンベ音楽を聴いてみたくなったら、ぜひ、このアルバムを聴いてください。ブルキナファソ出身で、コートジボワールをベースに世界で活躍するジャンベ奏者アダマ・ドラメのライブ盤です。ライブならではのハイテンション演奏が、楽しめます。

【ジャンベ音楽お勧めCD/Mali】
L'art du djembe
Soungalo Coulibaly

マリが生んだジャンベの名手スンガロ・クリバリー。彼の素晴らしいジャンベ演奏を堪能したいなら、このアルバム。歌とパーカッションのみで構成されている楽曲ばかりを収録しており、ジャンベをしっかり聴けます。それにしても、この人も、コートジボワールで活動していたらしい。ジャンベ奏者ってなんでみんなコートジボワールに行っちゃうの?



【Maliのお勧め音楽CD/バラフォン】
Sandiya
Keletigui Diabate

これぞアフリカの優しさ!!!軽やかに転がる柔らかいバラフォンの音色に癒されちゃってください。いい。これを聴いたら、やっぱり、バラフォンをやりたくなっちゃった。バラフォンの伝説的マエストロ、ケレティギ・ジャバテ・・・オイラの師匠になってくれないかなぁ・・・マリに行ったら、この人の門を叩いてみることにしよう。

【Maliのお勧め音楽CD/コラ】
In The Heart Of The Moon
Ali Farka Toure & Toumani Diabete

コラのアルペジオパターンは、なんていうか・・・休みの日の午後に聞くと、ホントまったりしたいい心地にさせてくれる。マリ音楽界の大御所アリ・ファルカ・トゥーレが奏でるコラは、コラ演奏の最高峰。めっちゃ心地いい。ところで・・・この人、元祖砂漠のブルース奏者とかアフリカンブルースの人と言われているようですが、このアルバムからは、ブルースのカホリはあんまりしてこないんだよなぁ・・・

【Maliのお勧め音楽CD/ポップス?】
Tchamantche
Rokia Traore

マリの歌姫ロキア・トラオレ。この人の歌声にドハマリ。どんな歌声かと言うと・・・この人のことを紹介していたHPに書かれていた「ゆり籠のようにやさしく揺れる歌声は、何処までも繊細でしなやか」という表現がまさにピッタリ。アフリカ音楽になじみがない人でも、すんなり聴けるのは、この2009年に発表したアルバム。ジワジワきます。これを7回聴いたら、あなたは、もう、ロキア・トラオレにはまっていることでしょう。

【Maliのお勧め音楽CD/ポップス?】
Bowmboi
Rokia Traore

ロキア・トラオレ2004年のアルバム。Tchamantcheよりアフリカ色がちょい強め。アフリカ音楽に少しでも馴染みがあるなら、大丈夫。ぜひ聴いてみてください。オイラは、このアルバムの4曲目<Mariame>を聴いて泣きました。久々にCDを聴くだけで泣かされました。なんでか知らないけど泣かされちゃった。これが、彼女の歌のパワー。

【Maliのお勧め音楽CD/ポップス?】
Wanita
Rokia Traore

ロキア・トラオレ2000年のアルバム。この人のアルバムは、古くなればなるほど、アフリカのカホリが強く漂っているので、このアルバムは、結構アフリカ耐性がないと、ついてくるのが大変かも。でも、Tchamantche→Bowmboiと聴いちゃったら、絶対このアルバムにも手を出しちゃうことになりますから。

【Maliのお勧め音楽CD/ポップス?】
Mouneissa
Rokia Traore

ロキア・トラオレ1998年のアルバム。たぶんデビューアルバムだと思うんだけど・・・このCDを買った店のお兄ちゃんは、「これは彼女の2枚目のCDだ」って言ってた。じゃぁ、1stアルバム出して、ってお願いしたけど、出てこなかったから、たぶん、これが1st。で、アフリカ音楽マエストロなそのお兄ちゃん、「ロキア・トラオレを探している?だったら、これだ。<Mouneissa>。このアルバムは最高に素晴らしい。これを聴かずしてロキア・トラオレを語るなかれ」って、このアルバムを絶賛してました。

【Maliのお勧め音楽CD/ポップス?】
Soro
Salif Keita

セネガルに来るまで、西アフリカの音楽に関する知識はほぼゼロだったのですが、それでも、サリフ・ケイタだけは知っていた。このアルバムだけは聴いていた。オイラにとって、西アフリカの音楽といえば、これだった。いいアルバムです。

【Maliのお勧め音楽CD/ポップス?】
Ma Ya
Habib Koite & Bamada

マリの若手アーティスト、アビブ・コワテ。ちょぴりエスニックなカホリのするギターを弾く人ってイメージ。楽曲はポップでめっちゃ聴きやすい。ちなみに、この人、マリ国立芸術学院の出身らしい。なるほど、マリでは、国をあげて、こういう素敵なミュージシャンを育成しているんですなぁ・・・

【Maliの音楽CD/ポップス?】
Dimanche a Bamako
Amadou et Mariam

マリのトンブクトゥ出身の盲目の二人組ミュージシャン。かなりロック寄りなアプローチな彼らの曲は、ロック少年としては、非常に聴きやすい。う〜ん、聴きやすすぎるから、逆に言うと、ちょっとインパクトが薄かったりするんだよなぁ・・・

【Maliのお勧め音楽CD/砂漠のブルース】
Aman Iman: Water is Life
Tinariwen

マリ東北部砂漠地帯のトゥアレグ人達による砂漠のバンド、ティナリウェン。この砂漠の音楽は、他のマリの音楽とは一線を画している。で、実は、マリのアーティストで一番有名なのは、このティナリウェンってバンドなんじゃないんでしょうか?サンタナ、ロバート・プラントといった、大物ロックアーティストが絶賛している彼らの演奏。聴けば分かります。これが、世界が認めた<砂漠のブルース>。

【Maliのお勧め音楽CD/砂漠のブルース】
Tassili
Tinariwen

ティナリウェンといえば、Aman Imanで聴かせてくれたダークでヘビーなエレキギターが特徴だと思っていたのですが・・・このアルバムでは、そのエレキギターを封印し、アコギメインのしっとりとした曲ばかり。うむむ、あまりの大きなスタイル変化に最初はちょっとビックリしたけど、オイラ的には、こっちの方が、好みかも・・・



【Nigeriaのお勧め音楽CD/ヨルバ】
Routes To Roots -Yoruba Drums From Nigeria
Sola Akingbola

キューバ音楽もブラジル音楽も源流としてるのは、ナイジェリアやベナンに多く住んでいるヨルバ族の音楽らしい。ということで、聴いてみたソラ・アキンボラのアルバム。タイトルからして、オイラの要求ピッタリのこのアルバムは、内容もピッタリだった。全編、ご機嫌なリズム音楽で溢れているコレ、キューバ音楽好きだったら、絶対気に入ります。ちなみに、ソラ・アキンボラって、正体はなんと、あのジャミロ・クワイのパーカッショニスト。