(English)
I stayed in Lviv.
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リヴィウでは、大半の時間を宿に篭って過ごしているオイラですが、実はこの宿には、オイラ以外にも、ずっと宿に篭って過ごしている人たちがいる。マリアさんとヨセフさんだ。必然的に仲良くなって、いろいろ話したのだが・・・彼らは、騒乱のシリアから逃れてきた、シリア人。
アラブの春に影響された反体制派を、アサド大統領が武力によって押さえ込もうとした結果、引き起こされた騒乱で、現在、事実上内戦状態にあるシリア。日本人女性ジャーナリストの山本さんが内戦に巻き込まれて殺害されたことで、日本でも大きなニュースになっているはず。
ずっとパソコンに向かっているオイラに「シリアが今、どうなっているか知りたいの」とマリアさんは、シリア情報を求めてくる。しかし、オイラが検索できるのは、大手ニュース社が伝える情報だけ。ローカルの人が伝える情報まで、拾うことはできない。「そう、ありがと」とお礼は言ってくれるものの、マリアさんはもっと細かいことが聞きたいに違いない。というか、本当に心配なのは、親族の状況なんだろう。
たまに、電話で話すことができているようで、電話の後のマリアさんは機嫌がいい。「ヨシ、チャイ飲む?」といって、チャイを作ってくれる。
ヨセフさんからは、故郷シリアのafryanという町のことをいろいろ聞いた。「いい町なんだよ」とオススメされたんだけど・・・今のシリアに、旅人としては行けない。残念だ。
未だ収束する気配がないシリア情勢。近いうちに、マリアさんとヨセフさんが故郷の地に戻れることを切に願うばかりだ。
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