Immigrant
スーパーマーケットにて

2013.8.26 / Norway(Mo i Rana) 本日 自転車0km走行 : Total 47812km走行
天気:雨 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→ラーメン 夕飯→サーモン / 宿→Stalkameratene(ドミ泊120ノルウェークローナ→タダにしてくれた)

(English)
 I stayed in Mo i Rana to get new bicycle parts from Japan.



 EMSのネットお知らせによると、昨日日曜日にオスロに荷物が届いたようだ。オスロからは、ま、2日くらいかかるだろうから・・・水曜日くらいにとりに行けば届いているだろう。

 ということで、まだ続く荷物待ちの日々では・・・昨日のランチは、チェルおじさんに奢ってもらっちゃったけど、基本的には3食すべて自炊。スーパーに食材を買出しに行って、宿のキッチンで作って食うっていう生活なワケですよ。

 さて、そんなスーパーでは、レジを、黒人の青年が担当していた。そうそう、ノルウェーでは、結構黒人をよく見かけるんですよ。なので、気になっていたオイラは、その黒人の青年に声をかけてみた。以前のオイラなら、黒人に声をかけるなんてことはしなかったんだけど・・・以前のオイラは勝手に黒人って怖い存在だと思い込んでいたんでね。なのに、実際にアフリカを旅したらまったく違っていた。むしろ逆。世界で一番明るくてフレンドリーな人たちだったのだ。アフリカで2年も過ごした今のオイラにとって、黒人はより身近な存在となった。この感覚の変化、つまり、偏見が薄れてきたってことが、旅で得た大きな財産だと思う。偏見というものは、未知から生まれるもの。<実際に体験する>ことによって、偏見は薄れていく。

 「出身はどこなの?」「ソマリアだよ。難民としてノルウェーに受け入れてもらっているんだ」と。なるほど、確かに、彼の顔立ちは、エチオピア系だ。今、無政府状態で、旅人の間では、リアル北斗の拳の世界がそこにある、なんて言われている、ソマリア。そんな国から逃れてきた人を、ノルウェーは暖かく迎え入れているのだ。

 ノルウェーは移民が増え続けているらしい。たしかに、社会福祉制度が充実しているってことは魅力に違いない。しかし、逆に言うと、そういう制度を作らないと、人が落着いて生きていきづらい環境であるってことなのだ。正直、ここで生きていくのは大変だと思う。自然環境が厳しすぎるのだ。北欧で社会福祉制度が充実していったというのは、そういった制度で人をとどめなければいけなかったんだと思う。

 日本も北欧に学べってことで、社会福祉制度を充実させようとしているけど・・・それは、日本でやる必要があるのかなぁって、正直思う。日本のような住みやすい環境は、そういった制度をやってまで、人を守る必要はないのではないかと。制度による過保護は、人を甘えさせるといった側面を大いに持っているものなのだから。




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