We met three years ago
3年ぶりっ

2012.9.13 / Spain(Madrid~Cambrils) 本日 607km移動(自転車0km走行) : Total 40182km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:2 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→ケバブ 夕飯→生ハム&タパス / 宿→カルロス宅

(English)
 I re-entered in Spain. I arrived at Madrid in the morning. Soon I ride on another bus to Castillon. Because I had plan to meet again with Carlos who met with me in Costa Rica three years ago. When I arrived at Castillon, I called to Carlos... We could meet again!



 朝6時、予定通りにマドリッドにバスで到着。うむむ、寒いぞ。ちょっと北に上ってきただけだというのに・・・さて、マドリッド、街には出ないで、このままバスを乗り継いで次の街へ行っちゃうんです。マドリッドにもいろいろ見るものはあって、特にソフィア美術館には、あのピカソのゲルニカがあるんですけど・・・20年前のスペイン旅行で、ゲルニカはガッツリ見てきたので、今回はパス。

 まぁ、ちょっと急いでいるっていうのもあるんですよ。というのも、何度も日記に書いているように、3年前コスタリカで出会ったカルロスが、「スペインに来たら連絡くれよ」と言ってくれていたので、連絡したら、「9/13に、カスティジョンっていう町に来てくれ(最初はタラゴナと言っていたのだが、直前にカスティジョンに変更)」って日時指定で、再会の約束メールをもらっていて。これからお世話になるかもしれない相手に、日時指定されちゃったら、そりゃ、できれば合わせるのがベターでしょ、ということで、9/13に、カスティジョンに到着できるように逆算して行動していたのですよ。

 ということで、マドリッドのバスターミナルで、バレンシア経由で直通でカスティジョンへ行くバスがあったので、そのチケットを買い、バスに乗り込む。

 さて、到着したカスティジョン。「カスティジョンに到着したら、電話連絡をして。そしたら、迎えに行くから」と言ってくれていたカルロスに電話連絡。公衆電話に1ユーロコインを入れ、番号をプッシュ。無事カルロスに繋がり「久しぶり~」と盛り上がっていたら、相手が携帯電話のせいか、あっという間に1ユーロ分がなくなって、切れてしまった。慌てて今度は2ユーロコインを入れ、再び番号をプッシュ。「ゴメン、コインが切れちゃって」というオイラに、「じゃぁ、手短に用件だけ。とりあえず、場所と時間を決めよう」と、迎えに来てくれる場所と時間だけ電話で話し、とりあえず、切る。ん~今度は1ユーロ分も話していないはずなので、お釣りが戻ってくるはずなのだが・・・お金は公衆電話機に飲み込まれたまま、お釣りは出てこず。ふおお、電話だけで3ユーロの出費はデカイ・・・が、まぁ、これは必要経費ということでしょうがないとするか。

 さて、仕事が終わってから来てくれるというカルロスの到着は、18時頃になるという。カスティジョンに到着したのは14時だから・・・4時間ほど時間がある。せっかくなので、飯を食べた後、フル装備のファニーバニーに乗って、カスティジョンの町をチャリでブラブラ。ま、特に何があるってワケでもなさそうだったし、やはりフル装備でブラブラ走るのはシンドイので、待ち合わせ場所で、ムビラでも弾きながら待つことに。

久々にひっぱりだしたムビラをポロポロ弾きながら、待っていたオイラ。と、そこへ、遠くから手を振りながら近づいてくる一人の男の姿が。

 「おお、カルロスだ!」

 まったく変わっていないカルロスだった。オイラはちょっと変わったかも?あの頃は一番髭を伸ばし放題にしていた頃だったからな。今の方がスッキリしているはず。が、オイラのHPを逐次チェックしてくれているカルロス。最近のオイラの様子は、HPに載せている写真で見てくれているので、すぐ分かったとのこと。

 つのる話は車に乗ってから、ということで、まず、カルロスの車にチャリと荷物を全て載せてもらう。折りたたみはこういう時には便利。

 さて、車の中ではいろんな話をした。オイラの旅の話、その後のカルロスの話。そうそう、カルロスは、スペインの原子力プラントに勤めているんですよ。そのことは、コスタリカで出会った時に聞いていて。で、福島の事故があった時には、誰よりも早く、カルロスから連絡があったんです。と言っても、原発事故についていろいろ聞いてくるカルロスに、オイラは、ネットで見る日本語ニュースでは、こう言っているよってくらいしか答えられなかったんだけど。

 そんなカルロス、家に向かう途中で、仕事場である原発プラントの脇を通っていろいろ説明してくれまして。スペインには現在原発が7基あるらしい。で、原発によるエネルギーは、スペインで消費している全エネルギーの20%にあたるという。オイラがスペイン各地で見てきた風力発電も20%くらいエネルギーを作り出しているそうなのだが、こちらは、原発に比べてエネルギーの生産コストがえらく高くつくらしい。「自然エネルギーというのは実は高いものなんだ」と、カルロス。ふむふむ。「福島のことがあったから、ここでも原発に対する風当たりが強くなっているけど、その辺のことを、ちゃんと認識しないで、感情論で、原発反対っていうのは・・・ね」と。ふむふむ。

 さて、カスティジョンから40分ほど車を走らせ、カンブリルスという海岸町に到着。ここにカルロスの家がある。集合住宅の一角のカルロス宅に、お邪魔しまして・・・しばらくお世話になることに。

 と、車庫に車を停めたところで、家から、美人さんが登場。カルロスから、ガールフレンドのサラさんだと紹介された。むむむ、こんな素敵な人と一緒だなんて・・・聞いてなかったぞ。というか、オイラ、邪魔でないですか?

 そんな心配を胸にかかえたオイラに、二人は「自分ちに居るように過ごしていいから」と、部屋を一室貸してくれ、ソファーベッドを用意してくれ・・・もう、ありがたいことです。

 早速、シャワーを浴びさせてもらって、スッキリしたところで、「じゃぁ、飯でも食いに行こう」と。友人も誘っておいたから、と、レウスという隣町まで車で移動。ここで、誘った友人というアルベルトとマリーナと合流。オイラに「何食べたい?」と聞いてきたので、「う~ん、スペイン料理はなんでも好き」って答えたら、ちょっと困った顔をされた。うむ、そうだ。こういう時は何でもいいっていうのは、逆に、困らせてしまう答えなのだ。「あ、特に好きなのは、ハモン」と言ったら、じゃぁ、生ハムが美味しいという店に行こうということに。

 で、到着した店で、カルロスが気をきかせてくれて、生ハムをスライスしているところから見せてもらえることに。で、デッカイお皿にてんこ盛りで並べられた生ハム・・・いやぁ、この生ハムが、メッチャ美味かった。スペインはやっぱり生ハムですよ。これ、最強。

 で、生ハムを食べ終わった後、「まだ腹が減っているでしょ?今度は、タパスが美味い店に行こう」と、タパスを食べに別の店へ。うむむ、これがスペイン流バルのはしごってやつか。店によって美味しいものが違うらしいので、一番美味しいものをはしごして食べ歩くのだ。さて、到着したタパスが美味しいバルでも、まず飲み物を頼むことになったのだが・・・女の子ふたりが、先ほどの店で、ビールに似た飲み物を飲んでいたのが気になっていた。「それ何?」と聞くと、チャンプーというレモネード入りのビールとのこと。スペインではこの飲み方が流行っているらしい。ということで、オイラもここで、一杯飲ませてもらったチャンプー、これが、美味かった。うむむ、レモネード入りのビールはアリだな。ちなみに、チャンプーというのは、ここでだけ通じる名前らしい。他の町で言っても通じないかもしれないらしいのだが、その場合は、セルベサ・コン・レモネードで頼めば、どこでも飲めるとのこと。

 さて、この店でたらふく美味しいタパスをご馳走になっちゃいまして、もう、大満足。で、レウスの街をブラブラしながら、帰りとなったのだが・・・実はこのレウスの町、ガウディの生誕の地らしい。うほほ、ガウディ好きのオイラであったが、それは知らなかった。ん~、カルロス、ひょっとして、オイラがガウディが好きってことを知ってて連れて来てくれたのかい?いや、ガウディが好きとは、まだ日記に書いていなかったはずなのだが・・・