Delicious Tapas
スペインもそんなに変わらない?・・・いや飯が全然違うじゃん

2012.9.1 / Spain(Tarifa~Conil de la Frontera付近) 本日 自転車67km走行 : Total 40010km走行
天気:晴 パンク:1 ネット:1
朝飯→トルティージャサンド 昼飯→テルネラ・エン・サルサ 夕飯→バルのおつまみ / 宿→Hostel El Canario(15ユーロ)

(English)
 I started running by bicycle on Europe.



 今日から、ヨーロッパ走りが始まる。風がビュービュー吹き荒れる中、走り始める。強い風だが、追い風のため、味方。これ、向かい風だったら、泣いてたな。しかし、ものすごい風だ。せっかく買った麦藁帽子をかぶって走ろうと思ったのだが、風ですぐに吹き飛ばされてしまうため、断念。

 そして、その風を利用した風力発電塔がそこらじゅうに建っていた。うむむ、これが現代版風車か?これを見てもドンキホーテはつっこんで行くのであろうか?

 さて、道は、すこぶる走りやすい。アスファルトはキレイにひかれているし、路肩も広い。さすがヨーロッパ道。さて、そんな道を走っていたら、何人かのチャリダーに遭遇。エヴァおじさんというチャリダーと、しばらく立ち止まって立ち話をしたんだけど、結構なご高齢。しかも、これからモロッコを走ってセネガルまで行くという。オイラの逆パターンなので、オイラが走ってきたコースについていろいろ聞かれた。ま、南下であれば、大丈夫ですよ、エヴァおじさん。

 順調に走り続け、時刻はお昼過ぎ。そろそろお腹が空いてきた。しかし、レストランに入ると、飯代が高くつくと聞いていて・・・できれば、スーパーで食材を買い込んで適当に済ませてしまいたいところ。が、この田舎道にスーパーなんてない。ただ、レストランだけが点々とある。ということで、しょうがなく、レストランで食事をすることに。

 とりあえず、一番安そうなものでお願いしたら、肉とポテトとパンを出すよ、と店のおじさんが言ってくれたので、待つ。で、運ばれてきた肉を早速パクついたら・・・

 う・・・美味い・・・というか美味すぎる・・・

 ほっぺたが落ちそうなくらいの美味しさだった。思わずおじさんに「これ、何て名前の料理なんですか?」って聞いちゃったもん。テルネラ・エン・サルサっていう名前のこの料理、いやぁ、肉がとろけるほど煮込んであって、かつ、複雑な味付けのソースが絶妙に絡み合って、ものすごい深い味を出している。

 あ~、これが南米やアフリカと違うところか・・・

 スペインに入って走り始めたものの、まだ田舎道だし、南米やアフリカとそう大して違わない。延長戦だなぁ・・・って思っていたのだが・・・料理がまったく違ってました。南米やアフリカも、美味しい料理は多いのだが、南米アフリカの美味しさは、素材の美味しさ。味付けで凝るという料理はほとんどない。その点、ヨーロッパは、素材ももちろんいいのだが、味付けでその素材のよさをさらに引き出す味を作り上げる。このマジックがヨーロッパ料理なのだ。

 店のカウンターに並べられたいくつかの料理の中からチョイスして出してくれた、テルネラ・エン・サルサ。店のカウンターには他にも美味しそうな料理が並べられている。どうやら、これが、噂のバルのタパスってやつらしい。

 いやぁ、お金節約のため、食事はスーパーの食材でって思っていたけど、こんな美味いものが食えるのなら、食わないのはもったいないなぁ。散財覚悟で、ヨーロッパ食べまくりかぁ・・・

 さて、ヨーロッパ道、走りやすいと思っていたのだが、この先がめんどくさかった。いきなり道が高速道路になり、自転車進入禁止になってしまったのだ。入り口にでっかく自転車進入禁止マークが書いてあるので、突入するわけにもいかない。しょうがなく、回り道することに。う~ん、ヨーロッパ、自転車に優しいって聞いていたんだけどなぁ・・・それはあくまで、チャリ走りが許されている範囲内でのことなのかな。走り倒すチャリダーにとっては、優しくない道路事情の箇所も多いのかもしれない。

 ということで、本日目標としていた街までは辿り着けず。途中、道端にポツンとあったモーテルみたいなホステルを発見し、値段を尋ねてみることに。思ったとおり、外れたところにあるためか、値段はそれなりに安かった。15ユーロ(1500円)。いや、今までの値段から考えたら十分高いんですけどね。う~む、早くもこの値段で安いと思っちゃう感覚になっているところが、怖い。

 さて、宿の目の前にバルがあったので、そこで夕飯。ここでも並べてあったタパスがどれも美味しそう。お腹が減っていたのもあって、勢いで3皿も注文しちゃった・・・

 ああ、この感覚では、ヨーロッパで、めっちゃお金が吹っ飛ぶ気がする。大丈夫か、オイラ?