Sentido de logro
達成感なのかな?この気持ち

2010.06.10 / Brasil~Uruguay (Lagoa Mangueiraのほとり~Chuy) 本日自転車49km走行 : Total 19320km走行
天気:雨のち晴 ネット:1
朝飯→パステル 昼飯→ミラネサバーガー 夕飯→ラーメンリゾット / 宿→Hostel Etnic (260ウルグアイペソ)

(English)
 I arrived at Uruguay.



(Español)
 Llegué a Uruguay.



(Português)
 Eu cheguei a Uruguay.
 昨日のオイラ的天気予報の予感どおり、夜半過ぎに雨が降り始めた。テントにポツポツと雨ツブ音が響く。あぁ、最悪だ。外は真っ暗で、しかも周囲は何もない草地。避難しようにも避難のしようがない。ええぃ、水びだしになったらなった時だ、と覚悟を決め、そのまま寝袋に包まる。

 朝起きると、雨は止んでいた。周囲の草地は濡れていたけど、水びだしになってしまうほどは降らなかったみたい。それでもテントはびしょぬれで・・・宿についてから改めて乾かそうと、濡れたまま畳んでカバンに突っ込む。

 今日は後50kmほど走れば、国境。なんだか辛く、永遠に国境に着かないんじゃないかと思っていたRio Grandeからの走りも、今日で一区切り。パンとバナナを食べて出発したのだが、走り始めて1時間ほどで、ガソリンスタンドを発見。昨日と同じように、パステルを食べ、気分を落ち着かせる。

 マップ表示にしたGPS画面で、国境がドンドン近づいてくるのが嬉しい。そして、辿り着いたブラジルのイミグレ。ブラジル側のChuiには、町なんてない。走ってきたブラジル道と変わらない景色の中に、ポツンとブラジルのイミグレの建物が立っていた。部屋に入り、カウンターに居るオネエサンにパスポートを渡す。コンピュータ画面と照合して・・・出国スタンプをポンッ。おぉ、長かったブラジル旅についに終止符が打たれたのであった。思い返せば、イグアスの滝を見て、サルバドールで太鼓修行カーニバル、ブラジリアでオスカーニーマイヤー、ボニートでシュノーケリング、弓場農場で青春の日々、サンパウロでウダウダして、リオで再びオスカーニーマイヤー、レンソイス・マラニャンセス国立公園で異空間を彷徨い、クリチバでブラジリアン柔術・・・と。う~む、ブラジル各地で、えらい濃い体験をやってきたもんだ。パタゴニアに次の夏に突入するための時間調整という意図で、ゆっくり滞在することになったブラジルだったケド、結果的には非常によかった。焦っても先に進めないからと割り切って、腰をジックリ据えて一つ一つの体験をこなすことができたからね。

 そして、国境を跨いで、パスポート上18カ国目となるウルグアイへ入国。と、そのままウルグアイのイミグレで入国手続きをしようと思ったのだが、ウルグアイのイミグレが・・・ない。そのまま自転車を進めていったら、町中へと入り込んでしまった。ウルグアイ側は、ブラジル側とはうって変わって、活気溢れる町があった。久々の人の賑わい!この風景を見ていると、なんだかホッとしちゃいそうになるのですが・・・オイラはまず、イミグレを探さなきゃ。

 道を通る人に聞くと、皆、この通りをまっすぐ行ったところにあるよ、と教えてくれる。教わったとおりに、通りをまっすぐ進んでいるのだが・・・いつの間にやら、町を抜け、建物が少なくなった幹線道路に・・・えぇ?なんかおかしくないですか?と思いながらも、そのまま進むと、先の方に、料金所のような建物が見えてきた。どうやら、あれがイミグレらしい。近づくと看板が見え、やっぱりここがイミグレだった。それにしても、国境から離れすぎじゃないですか?ロンプラに、Chuyの町の記述で<Warning>と書かれていたんだけど、このことを記していたんだな、きっと。ウルグアイからブラジルへ入るとき、このイミグレを素通りして国境付近まで行っちゃうと、わざわざ引き返してこなきゃいけなくなるんだもんな、なんてことを考えながら、ウルグアイのイミグレオフィスへ入り、入国手続き。問題なく、入国スタンプをゲット。ふ~、いつもながら、国境越えの時ってなんか変に緊張するんだよなぁ・・・

 その後、再びもと来た道を引き返し、町へと戻る。先ほど見つけた<Hostelはこちら>の看板を辿り、一軒のHostelへ。値段を聞くと260ウルグアイペソとのこと。ん、ウルグアイペソ?そういえば、まだ両替していなかった。260ウルグアイペソってどれくらいの値段なんだろう?と思って、ドル換算だといくらでしょうと聞いたところ、13ドルとのこと。ふむむ・・・まぁいい値段か。と、ここでふと気付いた。そういえば、会話が、スペイン語だ。そうなんです。ウルグアイに入って、再びスペイン語圏に戻ったのです。いやぁほー、嬉しい。なんとなくですけど、ポル語より分かるんで、スペイン語。やっぱり言葉が通じるっていいですねぇ・・・

 宿はとてもいい感じだったので、ここにチェックイン。早速シャワーを浴びて、洗濯をすませる。ふぅぅぅ、ここで一息。Hostelの中庭のベンチに座りながら、なんだか幸せ感を感じるオイラなのでした。ん、幸せ感というか、充実感かな、この感じ。やりとげたよぉ、なんとか辿り着いたよぉという想い。あの自転車の状態で、よくここまで来たもんだ。そうそう、自転車だ!と、がんばりぬいてくれた自転車をチェック。後輪はやはり3本のスポークスが折れていた。一方、リアキャリアは、変な状態にはなっていなくて。

 で、まずは、リアキャリアから修理するかと、宿のお兄さんにペンチを借りて、早速ネジ穴に埋め込まれたままの状態になっている折れたネジの取り出し作業にとりかかった。ニッパーだとうまくいかなかったのだが・・・ペンチでやると、なんとかネジに引っかかってくれるようで、少しずつではあるが、中のネジが回転していく。そして・・・ポトリ。なんとか取り出しに成功。代わりのネジは予備で持っていたので、新しいネジをはめ込み、リアキャリアを元通り状態に。ふ~、安心してお腹がすいたので、町へ出て昼飯を食べることに。まずはお金の両替から。町にあるカンビオ(両替店)に行って、残りのレアルをウルグアイペソへと換えてもらう。そういえば、これまでの中南米諸国の国境でよく見られた両替商のオヤジって見かけない。

 屋台風のお店でバーガーを食べ、腹をふくらませたところで、夕飯用の食材でも買って帰るかと、メルカドへ。中に入ると、品物にはレアルの値段とウルグアイペソの値段の両方が表記されている。ここ国境の町Chuyでは、ブラジルのお金であるレアルも普通に使えるみたい。

 さて、宿に戻る途中で、自転車屋を発見。宿に戻って、後輪だけを持ってきて、折れたスポークスの修理依頼。やっぱりここでも、18インチタイヤの長さにフィットするスポークスは置いてないと言われたのだが、長いスポークスを加工して、修理してあげるよと言われ、お願いすることに。Itajaiの自転車屋のお兄さんがやったように、長いスポークスの頭を切ってしまい、胴の部分を折り曲げてハブ穴にひっかけるやり方だ。手持ちの予備スポークスも少なくなってしまったこともあり、今回は3本とも、長いスポークスを加工してやってもらうことに。

 一時間後、取りに行くと、見事に修理された後輪が。しかも、タイヤ内のチューブの空気挿入口がヘタってきていたからということで、新しい空気挿入口に取り替えてくれていた。ふむむ、チューブはそのままで、空気挿入口だけ新しいものに入れ替えるって可能なんだな。今まで、この付け根の部分が壊れてしまうことがあって、チューブごと棄ててたんだけど、修理に出せばまだまだ使えたのかもしれない。

 自転車、まだまだ何かが起こりそうな気がするのだが・・・とりあえずは直ってよかった。このまま、アルゼンチンのブエノス・アイレスに到着するまで、がんばってくれないかな。ブエノスでじっくりと大幅自転車メンテナンスを図れるよう、計画を立てておこうと思っているんでね。