Exercício de tambor
街を歩いて、さぁ太鼓練習開始

2009.12.30 / Brasil (Salvador) 本日自転車0km走行 : Total 17028km走行
天気:晴
朝飯→パスタ 昼飯→パン 夕飯→メンチカツ / 宿→ナオ宿 ☆☆

(English)
 I walked around Salvador and started to practice of drum.



(Español)
 Dí una vuelta a Salvador y empecé a practicar de tambor.



(Português)
 Eu caminhei ao redor de Salvador e comecei a praticar de tambor.
 今日は、サルバドールの旧市街をブラブラしてみることにした。ここ、サルバドールは、砂糖産業と奴隷貿易の中心地であったポルトガル領ブラジルの最初の首都となった街。1763年、リオデジャネイロに首都が移された後も、ブラジル独立運動の中心地としてあり続けたとのこと。しかし、独立後に起こったブラジル産業の工業化に乗り遅れたため、街として斜陽の道を辿ることになる。一時は治安が乱れ、危ない街という印象が強かったのですが、最近は、警官が街のいたるところに配備されるなど、治安面はかなり回復してきている・・・とウィキに書かれていた。

 確かに、旧市街を歩くと、いたるところに警察の人がいる。安心して歩ける街だ・・・と思いきや、やはりまだ危険な地帯は残っているらしい。Cidade alta(上の町)とCidade baixa(下の町)に別れている市街地、このちょうど中間地点にあたる丘陵地帯は、現地の人も近寄らないほどの危険地帯らしい。ちなみに、宿近くにある下の大通りに続く路地道も、夜歩くのは危険だからやめておいたほうがいい、と注意されたのでした。

 町並みは、例によって、中南米ではどこでも見られる、コロニアル調な建物風景。雰囲気は・・・キューバに似ているかも。黒人が多く目に付くからね。奴隷貿易の中心地だけあった歴史的背景から、住民の多くは、アフリカから渡ってきた黒人達の子孫とのこと。独特の風格が漂う白いバイアーナ服を着た恰幅のいい黒人のおばちゃんたちが闊歩していたりする。

 そして、暑い町中ではいたるところで、ココナッツの生ジュースが売られている。ココナッツにストローを刺して、そのまま渡してくれる店もあるし、コップに注いで渡してくれる店もある。キンキンに冷えていると美味いんだけど、ぬるいと微妙な味になるんだよなぁ、ココナッツジュースは。

 そして、旧市街の街外れにある展望場から、眼下に港を一望することができる。港町サルバドールを実感できる場所です。

 有名な教会がいくつもある旧市街、教会めぐりはまた今度ゆっくりすることにして、新市街の方へ足を伸ばすことにした。新市街の方は、道にぎっしり店が並び、買い物客でごったがえしている。そして、相変わらず、道が複雑に入り組んでおり・・・久々に迷子になってしまいました。多分こっちの方向に歩いていけば、旧市街に出るはずだと思って進むも、どんどん変なところへ入っていく・・・しょうがないので、そうとう遠回りになるのだが、もと来た道を戻ることにした。なんとか分かる道まで辿り着き、宿へ。ふ~。

 一息ついてたら、ソウさんとコレさんが太鼓の練習をしにやってきた。そこでオイラも混じってやらせてもらうことに。チンバウというトゥンバドーラに似た楽器を叩いてみた。手のひらで叩き、打点で低音、中音、高音を叩き分けるのは、トゥンバドーラと一緒。ただ、叩き方がちょいと違うのと、キューバで培ったはずのカンが、だいぶ錆びれちゃっているので、なかなかいい音がだせない。まぁとりあえず、基本のリズムパターンを教えてもらい、3人でユニゾン演奏。あぁ、久々の太鼓・・・気持ちいいッス、癒されます。ドンタッドタツツドタタタドタツツ・・・

 そして、夜、宿にあった一冊の本を読み始めたら止まらなくなってしまった。その本の題名は<この地球を受け継ぐ者へ 人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録>。石川直樹さんという旅人が書いた本です。全世界から集められた8人の若者が人力で動くものだけを使い(ソリとか自転車とかカヌーとか)、北極点から南極点までを縦断するというP2Pプロジェクト。それに日本人として選ばれ、参加した石川さんが旅道中に書いた日記を本にしたものです。8人以外にもサポートする人たちや、バンやキャンピングカーなども付いての旅だったとのことで、本人も書いているように<冒険>ではないのだが、異文化の8人が集まって旅をすることによって生じる、諍い、そしてそれを乗り越えての通じ合う心の交流などが、すごく興味深かった。ただ、タンタンと書かれている日記口調はちょいと読みづらい。う~む、自分が記している日記も、当人以外からしたら、読みづらいんだろうなぁ、もうちょっと読みやすい文章にしなきゃいかんな、と来年の抱負を発見してしまった本だったのでした。