Gira de la amazonaⅡ
アマゾン・ジャングルクルーズⅡ

2009.08.05 / Ecuador (Nuevo Rocafuerte) 本日自転車0km走行 : Total 12124km走行
天気:曇のち晴 
朝飯→カルネコミダ 昼飯→ピラニア煮 夕飯→ペスカド / 宿→サンドロ宅(ツアー)

(English)
  Today I went to Amazon tour of the second times.



(Español)
  Hoy fui a la gira de la Amazona de las segundas veces.
 今日は、Nuevo Rocafuerte近くにある<Parque Nacional Yasuni>での、ジャングルツアー!ジャングルツアーは一回行ったからそんなに感激しないかなぁと思ったら、こいつが、前回以上に興奮しまくりの面白ツアーだったから、たまらない。いやぁ、アマゾンは奥深い!

 今日からサンドロのカヌーに乗っての移動。この旅に出て、海や川で船に乗ることが意外と多い。興味本位から、そういうルートを選択しているというのもあるのだが、船旅って結構楽しい。そんな中でカヌーボート、コイツがまた、素敵な乗り物なのだ。

 まず、Yasuni公園の入り口へ。ここで10$払って入園する。ちなみに、このエントランスフィーはツアー料金に含まれておらず、自腹。で、ここ、入り口の入園事務所の裏庭に、ハマカという植物がなっていて、サンドロが、そのハマカの実を取って割って中を見せてくれた。なにやら赤いツブが入っている。食べられるのかなぁと思っていると、サンドロが赤いツブを指でこすり、それを顔に塗りだした。なんと、このハマカ、現地の人が顔ペイントする時用の植物だったのだ。オイラの顔にもペイントしてくれ・・・気分がすっかり、アマゾニコに。

 入り口でひとしきり楽しんだ後、カヌーは密林の中へ。ジャングルの中にあるLaguna de Jatuncochaに向かう。向かう途中、河イルカに遭遇。水が濁っているため、呼吸をするために浮かび上がった時にしか姿を確認できないんだけど、何匹ものイルカが、水面でプカー、プカーしていた。

 そしてカヌーは、こんなところに停めるの?という場所で停船。ここからジャングルトレッキングを開始した。前回、超ぬかるみ道をトレッキングした経験上、運動靴で入るのはちょっと心配だったので、サンドロに確認したところ「大丈夫大丈夫」と。ホントかなぁと思ってジャングルに入ったら、やっぱり・・・いきなり膝まで浸かる水溜りの中を歩く羽目に・・・「全然大丈夫じゃないジャン、サンドロ!」って言ったら、「大丈夫、濡れても太陽で、すぐ乾くよ」「・・・」。

 そんなワケで下半身がビショビショになりながら進むも、ジャングルの奥に入ってからは最高に楽しかったのでした。まず、リァナ・デ・アグアという、切ると水が滴り落ちてくる木があり、実際に切って飲ませてくれた。次に、モスキートが寄ってこなくなる液を出す木を切って、手にこすり付けてくれた。ここのジャングルは、メチャメチャモスキートがいるのだ。もうすでに5,6箇所は刺されてしまっている。むき出しになっている手首以降に念入りに塗ってもらったのだが・・・効果はイマイチ。その後も刺されまくったのでした。その後に、歩く木なる植物に遭遇。といっても、これ、歩いている瞬間を見れるわけじゃない。一つの幹が地上2mくらいのところで、複数に分岐して枝のようになっている。この枝のようなものが足代わりになるというのだ。より快適な場所に向かって新しい枝のようなものが生える。以前幹を支えていた枝のようなものは枯れていく。結果少しずつ場所が移動していくことになるわけなのだ。ほ~こんな植物もあるのねぇ。さらに、レモンの味がする植物を食べさせてくれた・・・のだが、この植物、甘いレモンの匂いに釣られてか、アリがいっぱい集っていまして。このアリごと食べられるぞ・・・って。食べましたよ、食べましたとも。

 そんなアリにあたってしまったワケではないのですが、朝から怪しかった腹の調子がまたおかしくなりまして。サンドロに「お腹が・・・」と言ったところ「いいナチュラルメディスンがある」と言ってトコトコと先へ歩いていく。ちょっと歩いたところにあった木の幹をいきなり、山刀でザクリ。すると、幹から白いトロリとした液体が。これを葉ですくい飲めと。下痢に効くぞ、と。恐る恐る舐めてみると、これが甘酸っぱくて美味い。ヨーグルトみたいな味なのだ。葉にすくってもらった液はすべて嘗め尽くしてしまったのであった。で、これが結構効きまして。しばらく、お腹ゴロゴロは止まったのでした。

 おぉ、なんだかどんどんワイルドライフ経験をしているぞとワクワクしてきたトコロに・・・極めつけが。いきなり木を切り始めたサンドロ。なにかを探しているようだ。そして見つけたのが、芋虫。美味いぞといってムシャムシャと食べちゃって・・・「ヨシもどうだ?」と。うぬぬ・・・これはちょっとムリです。挑戦したい気持ちはヤマヤマなのですが、生理的拒否反応警報が頭の中で鳴りっ放しです。ちなみに、この芋虫、数匹ほど葉に包んで持ち帰って、公園入り口事務所のご家族の子供(女の子)に「お土産」といって渡したら、ニンマリと最高の笑みを浮かべ、ムシャムシャ食べてました。あまりにおいしそうに食べるんで、そんなに美味いのか?お兄さんにもちょっとだけくれないか・・・とは言えませんでした。

 そんな楽しいワイルドライフジャングルトレッキングを終え、カヌーで移動した先はラグーナのほとり。木の枝に釣り糸と釣り針をつけただけの、釣り道具を手渡され、「これからピラニア釣りだ」と。おぉ、待ってましたゼ、ピラニア釣り。餌となる肉の塊をナイフで刻み、小さな肉片を釣り針につけ、イザ川へ釣り糸をたらすと・・・早速、サンドロの竿に手ごたえが、入れ食い状態でピラニア一匹。うぉ、早いなぁと思ってサンドロが釣り上げる様子を見ていたオイラの竿にも手ごたえ。うひぃ、かかったかと、あげると、ピラニア。おほっ、楽しいぞ、これ。その後オイラは2匹ほど釣り、サンドロと合わせて8匹のピラニアを釣り上げた。ちょうどお昼過ぎだったので、釣ったピラニアを食おうということになり、公園入り口の事務所のコシナ(台所)をお借りして調理。裁いたピラニアと、プラッタノを塩を入れて煮たトラディショナル料理とのこと。調理した鍋を持って、カヌーに戻り、カヌーの上で昼食。初めてピラニアを食べたのですが、思ったより旨かったのですよ、ピラニア。お代わりして二匹も食してしまったのでした。

 その後、川で泳ぐか?と言われたのですが、実は、赤道博物館で、「アマゾン川にはこんな寄生虫がいます」と、キミの悪い寄生虫のホルマリン漬けを見せてもらい、しかも、この寄生虫は泳いでいる時、お尻の穴から入ってくると聞いていたので・・・お腹が緩いこのタイミングは危険かもと思い、泳ぎは止めておくことにしたのでした。

 泳ぎの代わりに、別の場所でピラニア釣りをやったのだが、そこはポイントではなかったようで、ちっちゃいピラニアが1匹釣れただけ。ラグーナをグルッと回って、戻ってきたのでした。トレッキングや釣りもいいのだが、なんといっても、カヌーに乗って川を移動している時が心地良い。カヌーボート最高!

 ちなみに、ヤスニ国立公園、アマゾン流域でも有数の豊かな熱帯雨林とのこと。1ヘクタールに生息する生物種の数が、北米大陸全体に生息する生物種の数にも匹敵するらしい。「勾配があるアンデスの麓であるがゆえに、山にぶつかった雲がよく雨を降らせる。で、この雨が、豊かな森の樹木を形成し、多様な生物の生活の場を提供しているんだ」と、サンドロは言っていた。こんな素晴らしいヤスニ国立公園、今、石油採掘問題で揺れているらしいのです。ここヤスニの下には、およそ10億バレルもの原油が埋蔵されていると言われている。が、5分の4が有毒な水分からなる原油を一旦吸い上げてしまうと、大地に浸透し、河川に流れ込み、自然破壊へとつながる。つまり、石油採掘をしてしまうと、豊かなヤスニはもう見れなくなってしまうことになるのです。自然保護と、エネルギー採掘、ぶつかり合う利害関係に対して、エクアドルのコレア大統領は、ヤスニに眠る原油は採掘しない選択が可能だと述べたという。しかし、「現在進みつつある採掘を止めるには少なくとも年間3億5千万ドルの資金を、国際社会が今後10年間にわたってエクアドルに補償する必要がある」という提案が受け入れられたらという条件付で・・・ノンビリと楽しんだヤスニ国立公園の裏ではこんな、深刻な問題が展開されていたとは!

 さてさて、明日には、ペルー側に向かうので、エクアドルの出国手続きを今日やっておこうと、サンドロに連れられ、イミグレへ。が、イミグレには鍵がかかって閉まっている。今日やっているはずなのに・・・と別の部署の係の人に聞いたところ、担当者が今、サッカーをやっているとのこと。なぬ、サッカー?とりあえず、二人で、町外れにある体育館まで行ったところ、本当にサッカーに戯れてまして。「19時に開けるから、その時来て」と。う~ん、のどかなイミグレだ・・・そして19時に再びイミグレに行ったところ、サッカーを終え、シャワーを浴びたばかりと思しき担当者の人が、パンツ一枚の姿で、スタンプを押してくれたのであった。