Estoy esperando el barco
船は待つものです

2009.05.10 / Panama(PanamaCity~Carti) 本日自転車0km走行 : Total 9887km走行
天気:曇時々雨
朝飯→バナナ+パン 昼飯→ポヨ 夕飯→ポヨ / 宿→Kuna Yala($10)

(English)
  Today I went to Carti to ride a boat. But there was not a boat. So I had to wait until tomorrow.



(Español)
  Hoy yo voy a Carti, San Blas.
 夜はあまり眠れないまま朝をむかえ、そのまま5:00に宿を出発。サンブラスのCartiという港を目指す。たくさんの荷物があったため、入りきらなかった荷物&自転車は車の屋根の上に乗せたのだが・・・途中から雨が降り出し最悪。荷物の一つが中身まで水浸し(涙)。それにしても、PanamacityからCartiまでの道のり、車で来て正解でした。未舗装の山道で、自転車だと二日でも辿り着いたかどうか・・・

 8:00過ぎにCartiに到着したのだが、どこが港なのかよく分からない。そしてそのままなんだかよくわからない誘導に従って、小船に乗せられる。どうやら、これで、海の上に停船しているヨットに乗り込むらしい。小船が、とあるヨットに横付けに。他の乗客が乗り込んでいるので、「あぁこのヨットで向かうのか」とオイラも乗り込もうとすると、「キミはこのヨットじゃない」と。「じゃぁどれ?」と聞き返すと、「フェルナンドのヨットはまだ来ていないみたいだ。とりあえず、島に上陸して待とう」ということに。

 カルティ・スグトゥプ島という島に上がって、Kuna Yalaという宿で待ち。なんだか嫌な予感がしたのですが・・・予感どおり、今日はフェルナンドと連絡が取れそうもないから、一晩、ここで泊まれ、と。パナマ~コロンビア間のヨット旅は、船長の気まぐれ的な要素がたぶんにある、というのは他の人が書いている旅情報ホームページを見ていて了解済み。待たされることになっても、まぁこんなもんだろう、と苛立ったりはしないのだ。

 それよりも、せっかく立ち寄ったこの島を満喫することにした。クナ族が民族的な生活をしているこの島の雰囲気は極めてよい。キビの茎を並べて作った壁に椰子の葉を葺いた家、モラと呼ばれる刺繍をした女性の民族衣装。トイレは、海に張り出した小屋にボットン便所(用をたすと、出したものは海に流れるのだ、なんと!)。雨水をためて生活用水に使う。電気も夜の決まった時間にしか使えない。ここまで徹底していると、異文化に触れているという感覚がビンビンする。どこへ行っても似たような風景ばかりになりつつあった今日この頃、この強烈な異質感は旅の刺激には十分すぎるボディブロー。怪我の功名ですが、ここに滞在することになって大正解でした。

 サンブラス諸島は、350以上の島々が散らばるパナマ~コロンビア間の島々のことを指す。パナマ本土の沿岸地域と、このサンブラス諸島にはクナ族が自治権を持って生活している。そう、なんとパナマ国内に、<自治権>を持って生活をしている人たちがいるのだ。この事実に驚愕。日本国内で、ある地域の人たちが、<われわれは日本国に依存しない生活をする>と宣言し、独立生活を始めるなんて考えられないことを思うと・・・1925年、パナマ政府から自治権を勝ち取った大長老ネレ・カントーレって人はどんな人だったんだろう。そして、どんな交渉をしたのだろう。すごく興味が沸いてきた。ちなみに、車でクナ族の領域に入るとき、6$の入国(?)料を別途徴収されました。